インプラントってどれくらい持つの?
みなさんのお口の中には被せ物や入れ歯、インプラントがありますか?
虫歯や歯周病などで健全な歯を失ってしまった後に、そこを補うために被せ物をしたり、入れ歯をはめたり、場合によってはインプラントなどで治療をします。
さて、その被せ物やインプラントなどはどれくらい持つのでしょうか?
一生持つのでしょうか??
いくつかデータがあるので紹介します。
今回は、クラウン、ブリッジ、インプラントに焦点をあてて解説いたします。
※クラウンとは・・・1歯分の被せ物
※ブリッジとは・・・複数本の歯を支えとして橋渡ししたつながった被せ物
まず、処置が終わってからの5年後の状態(「5年生存率」といいます)はどうでしょうか?
クラウンもブリッジもインプラントも大差なく、95%以上が問題なく機能していたそうです。
これが処置後10年後の「10年生存率」になったらどうでしょう?
クラウンやブリッジの生存率は90%を下回る中、インプラントの生存率は95%だったそうです。
この5%の差は個々人で捉え方が異なるかと思いますが、私個人的には毎日使う歯の成功率が10年で9割か9.5割かと考えると、やはり多少高くても9.5割を選ぶかなと思います。
この研究データは欠かさずメインテナンスを行なっている患者さんを対象にしたものですので、メインテナンスを疎かにしてしまうともっと悪い結果となる可能性もあります。
気持ちとしては大変な思いをして治した歯なので一生持ってもらいところですが、どうしても人工物であること、人工物であることから本来は体にとって異物であることを考えると、長持ちさせるためのメンテナンスのみだけではなく、治療方法もよく検討した方が良いかもしれません。
これは車と同じで、いくら高級車を購入してもメンテナンスを怠ると不具合は出ますし、いい状態で長持ちしないですし、場合によっては、普通車よりも先に欠陥が出たりしますよね。
今回は、メンテナンスが大事ですよという話に加え、治療方法は様々なことを天秤にかけて吟味したほうが良いですよというお話でした。ぜひ、参考にしてみてください!