もしもに備えて!歯のケガの対処法

子供は成長に伴い、活発に動き回るようになっていきます。でもそんな時に怖いのが、転んだりぶつけたりして起こる「歯のケガ」。実際目の当たりにすると、どうしたらいいか、パニックになってしまいがちです。もしもの時に備えて、知っておくと良いことをお伝えします。

 

まず、子供の歯のケガの原因を知りましょう。

第1位はダントツで「転倒」です。総計的に見ても、転んでぶつけるケースが一番多いです。子どもは相対的に頭が大きく、重心も高いため転倒しやすいです。

第2位は衝突、第3位は転落と続きます。

 

さて、「歯のケガ」には、打撲、歯の破折(歯がかける)、歯が抜ける、歯茎や唇・舌などからの出血、裂傷などがありますが、いずれのケガもまずは転倒などによって意識消失していないか、また、意識障害が出ていないかを確認します。

意識が消失している場合(声掛けに反応

がない場合)はすぐに救急車を呼んで下さい。

意識はあるものの、もうろうとしていたり、いつも以上に興奮していたり、あるいは、同じことを何度も繰り返すなどのいつもと違う様子が見られれば、これも小児科や脳神経外科をすぐに受診してください。

 

意識的な問題がなく、お口の中やお口周りのみにケガがある場合には30分以内に歯科医院を受診しましょう。

その際、「かけた歯」も「抜けた歯」も持ってきてください。程度によってですが、付け直したり戻したりできる可能性があるためです!

持ってくる時にはいくつか注意点があります。

①かけた歯や抜けた歯をすてない

②かけた歯や抜けた歯を水で洗わない

③かけた歯や抜けた歯を乾燥させないこと

④歯が抜けた場合には根の部分を触らない 頭の部分をつかむ

 

特に、③の対応策として、牛乳や歯牙保存液と言われる専用の液体(ドラックストアなどで購入可能)、生理食塩水につけて歯科医院へきてください。もしものために日頃から1つ備えておくことをお勧めします。

 

その後の対応は、状況により異なりますの、受診した歯科医院にて詳しく聞いてください。少なくともしばらくの間は確認が必要となります。

 

ケガはいくら注意をしていても、起きる時には起きてしまいます。その時のための備えとしてまずは知識を蓄え、必要なものを準備しておき、迅速に対応できるようにしておきましょう!