口呼吸の方は嘔吐反射が出やすい!?

人間は口の奥やのどに異物が入ると、「おえっ」と反射的にそれを吐き出そうとします。これを「嘔吐反射(おうと はんしゃ)」と言います。この嘔吐反射が強い方は歯科治療中に気持ち悪くなりやすく大変な思いをすることが多いです。特に、歯の型を取るときは非常に大変です。

さらには普段の歯磨きや入れ歯の取り外しですら気持ち悪くなる方もいます。

嘔吐反射が起きる原因はいくつかありますが、その一つに「口呼吸」があります。

 

 

口呼吸により口の奥が乾燥して粘膜が過敏になることで嘔吐反射が起きやすくなると考えられています。また、口呼吸の方は歯科治療中に口の中に水を溜めておくことができないためむせやすく、それをきっかけに嘔吐反射がでることがあります。

嘔吐反射の原因が口呼吸にある場合、鼻呼吸を意識していただくことで嘔吐反射を抑制できることもあります。

 

即効性はありませんが、普段から口呼吸ではなく鼻呼吸を意識づけることで、歯科治療の負担も軽減するかもしれません。

 

無意識に口呼吸をされている方は非常に多く、自身の呼吸法が口呼吸であることに気づいていない方が多いのが現状です。スマホを触っている時、テレビを見ている時、新聞や本を読んでいるとき、ふいに口が開いていませんか?実はあなたも、”無意識”に”口呼吸”かもしれません。

 

「口呼吸」は嘔吐反射の誘因になるだけでは無く、様々な全身の不調を起こすとも言われています。これを機に是非「呼吸」を意識してみてください。